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マンチェスターMBA 留学記

サッカー好きがマンチェスタービジネススクールでの奮闘の日々を記録します

 
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5万分の1の幸運

以前のブログでも書いたように、来年の入学者がぼちぼち決まり、直接聞いたり、同級生からうわさで聞いたり、今はFacebookを通して、つながったりして、交流がスタートしています。僕も同じように学校が決まり、迷いまくった末、MBSに決めた時は、すごくうれしかったことを今でもはっきり覚えている。と同時に、そのときのこれからMBAで勉強ができるんだ!という感謝の気持ちが、忙しいプログラムの中で翳ってきてしまい、これはいけないなあと強く感じています。そんな自分に対する自戒をこめてのブログ。

やはり、今、MBAプログラムで勉強できているというのは幸運なことだと思う。僕は、このMBA受験の過程で、受験して合格を勝ち取った人、テストでハマっている人に会ったり、話を聞いたりした。それだけでなく、MBAに興味を持っている人もいたし、残念ながら受験をあきらめた人にも多くあった。この受験を通して、MBAは就業経験があって、英語ができて、お勉強ができればいけるものではないことを痛感しました。受験をあきらめた人は、けっしてTOEFLやGMATの得点が取れなかった人だけでなく、家族の都合、家の事業の都合がやめている人もいるし、仕事で大きなプロジェクトを任されて、そっちを取った人、また、経済的な理由で諦めている人もいる。年齢的にうまくフィットしなかったということもあるかもしれない。MBA留学にはかなり多くの条件が揃った状態が必要だと思う。

だから、こうやって入学して勉強できていることは、すごく幸運なことだと思う。今年の3月時点の日本人25歳から34歳までの就業者数は1189万人。アクシアムというMBA向けの転職支援をしている企業の情報によると、主要なスクールの2013年卒業のMBA生、つまりClass of 2013の入学者数が187名。そのうち、私費が73名。これを計算すると、僕らMBA学生は、同じ年代の働いている人の5万分の1だということ。私費にいたっては、13万分の1。

もちろん、みんながみんなMBAに行きたいわけではないことは分かっているけど、僕がいいたいのは、行きたいけどいけない人がいる中で、僕がMBAで勉強できていることは、当たり前のことではなくて、非常に幸運なことなのだということ。あっという間に7ヶ月が経過してしまったけど、これからの1年は、毎日をもっともっと大切に過ごしていきたいと改めて思っています。

マラソン人口急増中

スポーツのために旅行をするのは、マンチェスターに来て初めて体験です。

前回の投稿では、エナジードリンクを取り上げましたが、それだけでなく、日本食よりもオイリーでたんぱく質が多い食事のイギリスのマンチェスター、体重増加も容易でございます。そんな状況に危機感を感じているか、いないかは分かりませんが、僕らの学校ではマラソンが盛んです。

実は、僕自身も4月1日に、「こんな日に本当にマラソンあるんだろうか~?」と思いながら、ドイツのベルリンにハーフマラソンにクラスメート2名と参加。その後、他のマラソンを走らないクラスメートと合流して、ベルリン旅行。そして、今度は、5月27日にエディンバラにハーフマラソンにも参加予定です。ここマンチェスターでも、ちょうど先週4月30日にフルマラソンがあり、クラスメート数名が走りました。また、別のクラスメートは週末を使ってパリマラソンに。このマラソン熱は徐々に高まってきていて、来年の秋も、アムステルダムかアテネのフルマラソンに参加しようという話になっています。

今まで旅行といえば、観光名所を観たり、美味しい食事をしたり、というのがメインの目的だったように思いますが、マラソン走りに旅行、というのは、実際にベルリンへ行きましたが、なかなかいいものです。それを可能にしてくれるのは、ヨーロッパの主要都市にアクセスできるマンチェスターならでは、です。

MBAの健康管理

MBA学生にとって、健康管理はとっても大切です。

タフなコースロードに、グループでの人間関係、不規則な食生活に、慢性的な運動不足、、、とMBAでは健康を損なう要因がいっぱいあります。クラスメートには入学から3ヶ月で15キロ太ってしまったとか、一方で、見た目からも明らかにやせたメンバーがいます。

さて僕自身はといいますと、自宅には体重計がないので、今まで自分の体重がどんな状況か分からなかったのですが、先日クラスメートの家で食事をしているときに、バスルームにあった体重計をこっそり拝借。すると、MBA開始の直前より5キロ、ベストの体重から8キロも増えているではありませんか!泣

これでも、ブログを定期的に読んでいただいている方なら分かるとおり、割とコンスタントに体は動かしていて、ほぼ毎週1回のペースでサッカーとマラソンをしていたのですが、、、無念。

一番の原因は、分かってるんです、エナジードリンク!一つ上の先輩から、「エナジードリンクは太るぞ!」という注意をもらっていながら、テスト直前になると、どうしても睡眠を削って勉強しなくてはいけない状況になるので、コンビニではレッドブルや類似品に手が伸びてしまい、毎日1リットルくらいを摂取してたかな。

ということで、自戒とアドバイスを込めて、一言「エナジードリンクは、ほどほどに。」

プロジェクトから得られるあれこれ

こんにちは、最近、プロジェクトを通して学ぶことが本当に多いと感じる筆者です。

そろそろ耳にたこができてしまっている読者の方もいると思いますが、ここMBSは「Learning by doing」を基本精神に、すべてのタームでプロジェクトがあります。最初の秋タームがNFPプロジェクトというUKにあるNPO法人向けのコンサルティングプロジェクト、冬がM&Aに関する流れを一通り実践するプロジェクト、そして、この春はUKCプロジェクト。このプロジェクトは、実際のUKの会社(一部ヨーロッパの会社も含む)に対して、マーケットリサーチをベースにしたコンサルティングを提供するものです。期間は2ヶ月半ですが、イベントなどもあり、実働としては1ヶ月半くらい。クライアントとしては、ヨーロッパのある国の自動車を作っている会社とか、クレジットカードの会社とか、ITインフラ系の会社など、普段もその名前を耳にすることが多い大きな企業から、マンチェスター大学で開発されたテクノロジーをどうやってビジネスにするか、というようなものスタートアップを支援するようなプロジェクトもあります。

私の知っている範囲では、多くのビジネススクールは、レクチャーがベース。スクールによっては、それにMBSのようなリアルなプロジェクトが一部入ってくるところもある、という感じでしょうか。僕が受験したカナダのシューリックも最後のタームに企業向けのコンサルプロジェクトがあったと記憶しています。

僕個人としては、このプロジェクトベースのカリキュラムに満足をしています。もちろん、悪い面もあって、当たり前のことだけど、以前、ブログで書いたように、プロジェクトをやる分、レクチャーは少なくなります。例えば、統計とかは多くの学校ではコアコースに組み込まれていて学べる仕組みになっていると思いますが、MBSではプロジェクトの一環として、何回かのレクチャーがあるのみ。だから、アカデミックな面を本当に学びたいと思ったら、あまりフィットしないかもしれない。

何よりも大きなメリットとしては、チームメートから学べることが多いこと。様々な国の第一線として活躍してきたクラスメートから学ぶことは本当に多い。すぐにペンを取り、全く白紙の状態のプロジェクトを形作っていくことができる人、ごちゃごちゃの意見をきれいに纏め上げていく人、煮詰まった議論を別の角度から再開できる人、プレゼンの天才、文才、怒れる人。様々なバックグラウンドを持ったメンバーが集まるんだから、一つの意見に収斂させていくのは簡単ではないけど、三歩進んで二歩下がりながらプロジェクトを作っていくのは、感動も覚える。

以下は、どうやってプロジェクトの動かすかについて、周りから学んだこと。

・成果物から逆算して、方法論を考える
・プロジェクトは、マインドマップを使って1時間で区切れるレベルまでタスクを洗い出し、各タスクの時間を書き込む
・締め切りから逆算してスケジュールを出してみて、積み上げた作業時間が締め切りを越えてしまうようなら再検討
・スケジュールが固まったら、それをガントチャートにする
・土日は作業日数に入れない

もう一つのプロジェクトから得られることはチームメートとの密なディスカッションができ、英語でのコミュニケーションが鍛えられること。このUKCプロジェクトでは、各チーム専用のお部屋が割り当てられます。全然大きくないですけど、ほぼ毎日、場合によっては丸一日、その部屋に缶詰になって、議論したり、作業します。普段の世間話をする会話とプロジェクトで議論する内容は全く違うことに気づき、びっくり。そして、実際にクライアントとも議論しなくてはいけないので、また別のコミュニケーション能力が必要。

これらは、どんなレクチャーを通しても、経験できないことだと思う。このプロジェクトが終わる6月中旬までに、もっと多くのことを周りから学んで、充実したプロジェクトにしたいと思っている。

キャンパスビジットの季節になりました

最近、ちょっとした場面で、日本人であることに感謝した話。

この時期になると、ぼちぼちキャンパスビジットが実施されます。念のために説明しますと、キャンパスビジットというのは、MBAスクールを受験する、あるいは、した方が、様々な理由で当該スクールを訪問して、学校の施設を見たり、在校生と会って話をしたり、実際に授業に出席して、自分のイメージとフィットするかどうかを確かめます。

大抵の場合、アプリカントの方がスクールのアドミッションに連絡を取り、そうすると在校生に連絡が入り、マッチング。先週も一人お会いして、(あんまり正確な人数は覚えてませんが、、、)私の知っている範囲で、これで5人くらいキャンパスビジットした方にあったのではないかと思います。多くの方は、受験のインタビューに合わせてビジットしていますが、複数の合格を手にして迷っている方や、もうすでに決めていて、これからの生活を見据えて下見をしにくるかたもいます。

可能であれば、やっぱりキャンパスビジットはしたほうがいいと思います。理由は3つ。1つはアピール。どこまで効果があるか分からないけど、やはり遠い日本からわざわざ学校まで来て、面接までして、在校生と話をする、というモチベーションを示して、「あまりにもモチベーション高いからやだな~。じゃ、不合格」みたいになるはずはなく、少なからず心証はよくなると思う。2つ目は、Face to Faceで面談ができること。今はMBSも電話からスカイプになったようですが(僕の時は電話 泣)、いくら映像があるとしても、やっぱり直接話をしたほうがずっと楽だし、気持ちも伝わると思う、少なくとも僕は。最後は、学校関連のことを深く知れること。受験生の情報源は、学校のHPやブローシャー、あるいは日本で行われる学校の説明会が主だと思われます。いくつかのイベントでは卒業生と会うということも可能でしょう。しかし、在校生と会って、話をする、のがやっぱり一番じゃないかと思います。在校生とのお話、以外の手段だとどうしても良いところを切り取った情報だけになってしまうので、最悪のケースでは、学校に入ったあとに「こんなはずじゃなかったのに、、、」と膝から崩れ落ちてしまうことも想定されます。今までMBSのキャンパスビジットの風景を見ていると、もちろん、ウェルカム(是非きてね)な姿勢ではあるけど、親切な意味で、良いところも悪いところも伝えていると思います。その上で判断しないと、受験生にとってハッピーじゃないですからね。良いところしかない学校なんてないと思う。(、、、し、もし、そう思っている人がもしいたら、少しは批判的になったほうがいいと思います)

さてさて、そんなキャンパスビジットの話をクラスメートになると、びっくり。他国はそんなことしないんですね。なぜか?それはビザの問題。僕たち日本人は、「ちょっとUKに、行ってきちゃうわ、よろしく!」ってことができますが、多くの国、特にアジアの国々は、UKの入国にビザが必要なんですよね。すばらしー。これは、世界に「日本人は安全、安心、そして、お金を落としてくれる」という印象を与えてくれた先人に感謝です。

ということで、もし、お時間や予算に余裕があれば、是非キャンパスビジットしてください。でも、できないときは、これまでこのブログでもお伝えしているよう、在校生(僕を含む)にガシガシ連絡を取って、スカイプで話をされることをお勧めします。


プロフィール

Football_M

Author:Football_M
日本ではマーケティングリサーチ会社に7年勤め、現在、UKのManchester Business SchoolにてMBA留学中。

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