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マンチェスターMBA 留学記

サッカー好きがマンチェスタービジネススクールでの奮闘の日々を記録します

 
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MBAのROI

MBSは総合的に見て、ROI(投資対効果)が高いです。

MBAにかかるコストは、「費用」ではなく、「投資」といわれる。それは、キャリアという点で将来に向かって、永く経済的な効果を発揮するからだと思う。投資であるならば、投資対効果はどうなんだ?という話。

MBSは、ROIが非常に高い学校の一つと言われており、以下の記事にあるようにROIでは世界で2位。

http://www.mbs.ac.uk/about-mbs/news/view/?guid=ee796b83-c140-4a32-b285-855c702d62a9

どういうことかというと、「投資」=学費、「効果」=卒業後の給料、として、学費に対して、どのくらい給料がアップしたか、を計っている指標で、それが高い、というわけである。学費の話をすると、2012年入学だと、約450万円(1ポンド=120円で計算)。比較対象のために、ヨーロッパの2年生のビジネススクールと比較すると、LBS 約700万円、Esade 約600万円、IESE 約650万円(1ユーロ=100円)。MBSは近年学費が高くなっているけど、それでも割安ということになる。ちなみに、USのスクールは、円高の影響があるにしても、トップ20くらいの私立スクールだと、650万円~800万円ですかね(1ドル=80円)。

また、生活費が低く抑えられます。最近、見た記事ではマンチェスターが学生にフレンドリーな街 2位を取っている(ソース忘れた、、、)。僕の家の近くには、大きなセインズベリーというスーパーがあるのですが、感覚としては東京の物価の70%。そして、パブが安い。日本のジョッキにあたるパイント 1杯で250円~300円くらい。ファミレスでお馴染みの山盛りポテトは、240円。あ、

これはガストでも一緒かな(笑)また、物件でも、同じ条件で東京の家賃の80%くらいかな。交通手段は、学生であれば基本バスになるのですが、これは9月から6月の年間パスポート 2万円強で乗り放題。語学学校も安い。例えば、ある私立のスクールで週5日 3時間 6ヶ月契約したら、10万円強。ご家族、パートナーと来るかたにもうれしい街なのである。

ずいぶん押しすぎちゃったかな。笑

ただ、私費の学生であるならば、ROIを意識することは大切だと改めて感じる。なぜなら、学費が1.5倍になったからといって、満足度は1.5倍にはならなそうだと思うからで、それならば、コストを抑えて、できるだけリターンがあったほうがいいと思います。

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MBS international football challenge

今週は、MBS主催のサッカートーナメントマッチが開催されます。

僕の日本人クラスメートは「Study hard, play hard」を信念に、MBAに取り組んでいるのですが、Study hardはいいにしても、「Play hard」については、人それぞれの「遊び方」があるわけです。地の利を活かして好きな旅行をする人、ソーシャライズと言ってナイトライフや飲み会に忙しい人、現地の美味しいレストランを開拓する人、などなど。僕はこれまでもブログで紹介している通り、サッカー好きなので、文字通り、”Play FOOTBALL hard”なわけです。

ヨーロッパのMBAには、MBATというスポーツ大会があり、主要なMBAスクールが参加します。ただ、サッカーに関しては、それ以外に、毎年マンチェスターとロンドンで開催されるトーナメントがあります。マンチェスターのはMBSが、ロンドンのはLBSが主催します。

その第一弾であるマンチェスターの部「MBS international football challenge」があります。参加スクールは、LBS、Oxford、Lancaster、そしてMBSの4校。そして、2週間後の3月2日からロンドンのトーナメントマッチが開催されます。

いやー、こういうのがあるとモチベーションが上がりますよね!こうしたクラブの取り組みとしては、基本的に「Enjoy!」だったり「Have fan!」なんだけど、、、やっぱりやるからには勝ちたいなー。ということで、普段はやや積極性に欠ける僕ですが、チームメート全体にメールで「試合直前のコンディション作りが試合に影響するから、自主的に走ったり、ジャンクフード食べないで、健康的な食べ物食えよー」とか「練習中のコミュニケーションが少なすぎるから、普段からお互いのプレーイメージのすり合わせしとくように」とかを伝えたりしてしまいました。初めての対外試合になるので、本当に今から楽しみです。

M&Aプロジェクト

先週末にM&Aプロジェクトの発表が終わった。ので、そのM&Aのことを話したいと思う。

何度も言っているけど、MBSは「Learning by doing」の理念の下、すべての学期でプロジェクトがあります。秋タームは、NPO向けコンサルプロジェクト、そして、今はこのM&Aプロジェクト。

M&Aは、個人的に好きなプロジェクトなんです。内容はAssociated British Foodsというイギリスの会社になりきり、この会社がM&Aを仕掛けるとしたら、どんなプロセスで、どんなことをやるか、を学びます。

プロジェクトは4つのフェーズに分かれている。
1)バリュエーション
まずは、自分の会社の事業とその成長性を評価します。会社のメインの5事業(小売、砂糖、農業)を、まずはアニュアルレポートをベースに財務データを調査し、その後、様々なデータベースやアナリストレポートを根拠に、将来5年間の売り上げと利益の成長性を出す。これをチームで4000ワードのレポートにします。

2)ランキング
M&A先の候補を絞り込みます。まずは、5事業の魅力度を測定し、どの業界を対象にM&Aをするかを決めます。そして、いくつかの基準(地域、マーケットキャピタル、業界でのポジション、財務指標など)で、会社を3社まで絞り込みます。その後、その3社について、ABFとのフィットや期待されるシナジーを分析し、3社をランキングします。これらの選別をすべて勘ではなく、データの根拠に基づいて行います。これをプレゼンテーションにまとめて、35分で発表。(今はここまで)

3)ジャスティフィケーション
選んだ1社を更に深く分析します

4)ネゴシエーション
選んだ1社を想定して、模擬の交渉をします。


さて、最近、多くのクラスメートが「プロジェクト、うざいね」と言っていることを聞く。確かに、そうなのだ。だって、グループワークであるプロジェクトは、自分だけ手を抜いたり、自分だけ一生懸命できないものだからであり、他人のリーダーシップやモチベーションに自分の行動が影響されてしまうからである。僕はもっとやりたいけど、A君は帰りたかったり、BさんはCさんのリーダーシップが嫌だったり。

加えて、Face-to-faceの議論が必要なので、クラスのない放課後、あるいは週末にミーティングが集中して、ほとんど休みらしい休みが取れない。実はこの時期、多くの学生の頭の中は、「インターンシップ獲得」でいっぱいなのである。アプリケーション作りに、選考が通れば、インタビュー。多くのインタビューは、ロンドンでやるので、片道3時間、往復6時間、インタビューで一日がつぶれてしまう。だから、「うざい」のである。幸い、僕はインターンが決まったので、そういう大変さはないけど、それはそれで、今度は「他人の分も頑張らなくてはいけない」役どころになる。それはそれで結構大変だったりする。

また、プロジェクトが多いと、アカデミックな面に時間を使えなくなってしまう、ということで、MBAに期待していたものがアカデミックな面での知識習得である人は、なんとなく消化不良になってしまう傾向もある。

だけど、実社会というのはそういうものだと思う。部下が風邪になったり、子供の迎えで早く帰ったり、チームメンバーがやる気なくてずっと鼻をほじっていたり、ありすぎて鼻息荒かったり。これは、程度の差こそあれ、全世界で共通のこと。こうしたコントロールの難しいことを何とかやっていく、これをこの多様なバックグラウンドのクラスメートとできることは貴重な経験になるのではないかと思う。

多くのクラスメートは卒業後、あるいは卒業して数年で「マネージャー(Manager)」になる。「Manage」は英語で「何とかやっていく」ということ。マネジメントはそもそも簡単なことではない。そうした準備をしていると思うと、このMBAは実社会の縮図として機能しているのだと思う。


プロフィール

Football_M

Author:Football_M
日本ではマーケティングリサーチ会社に7年勤め、現在、UKのManchester Business SchoolにてMBA留学中。

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