fc2ブログ

マンチェスターMBA 留学記

サッカー好きがマンチェスタービジネススクールでの奮闘の日々を記録します

 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
16
17
18
19
21
22
23
25
26
27
28
29
30
11


MBAの忙しさ

僕のMBA生活ですが、いよいよめちゃくちゃ忙しくなっています。

1ヶ月のPre-MBAタームを終えて、本格的な授業が始まるDiplomaタームが10月からスタートして約3ヶ月弱、週を追うごとに忙しさが増している。マーケやエコノミクスのケーススタディプレゼンが10月に立て続けにあり、Financial accountingのテストが11月の頭に、すかさずNPO法人向けプロジェクトの中間発表、2週間後にはその最終レポートを提出、次の週には最終プレゼン、同時にM&Aプロジェクトが始まり、企業を評価する(Valuation)のグループレポートを昨日、何とか提出。来週はコーポレートファイナンスのグループレポート提出、そして、期末試験に突入する。締め切り前は、徹夜で取り組むことも珍しくない。学校側もよく考えていて、ぎっりぎりのタイミングで締め切りを設定していて、うまく集中を切らさないように設計されている。

こうなると、さすがに、体や心が疲れてしまって、バランスを壊してしまう人も少なくない。一人のオーストリア人クラスメートは「どんなに寝ても、疲れが取れない」と。

、、、でも、これをやりにきたんだから、文句は言えない。きっと、もう一生こんなに集中的に勉強できる機会はないと思うと、こんな状況も大変さを越えて、笑えてくる。この状況をうまくマネジメントできれば、何かが得られるような気がしている。

スポンサーサイト



女性が元気な組織

僕は女性が元気な組織はよい組織だと思っている。

そもそもこういう発言自体がかなりナンセンスだと思うんだけど、事実として、日本でも女性が働きやすい環境を整える活動を多くの会社でやっているわけで、様々なライフステージにおいて、まだまだ男性に比べて、その環境が整っていなく、見えない壁だったり、天井だったり、があるのは否めないと思います。

退社した今でも前職で働いていた会社は、よい会社だったと感じる。そのひとつの理由が、女性が働きやすい環境を提供しようと努力していたこと。具体的には、男女の社員比率が、ほぼ半々だったこと、経営幹部や幹部職に女性が起用されていること、女性が働きやすい職場ということで表彰されたこと、などが上げられる。

女性が働きやすい環境を整えるためには、男性側の仕組みも変えなくてはいけなくて、男性にも女性と同じような権利が付与される必要がある。たとえば、育児休暇は女性だけが取れるものだったり、女性だけしか取れない文化ではなく、どちらも休職することができる仕組みになっていた。そして、徐々にではあるけど、男性(お父さん)が休みを取るというケースもチラホラ出てきていた。

もちろん、こういう制度や文化を作り上げるには、それなりにパワーとコストがかかる。だけど、僕は、こうした取り組みは将来の組織や、もっと言うと社会にとって、大切な投資だなあと感じていた。なぜなら、将来、団塊の世代が引退しきった後に労働人口が大幅に減ることは所与のことであって、これをどうやって補っていくか、というのは今、政治でも経済の世界でも、議論されていて、その解決策として、移民、引退した高齢者、そして、女性が上げられている。だから、今のうちから、そうした知見や経験を得て、雰囲気や文化を育てていくことは非常に意味のあることだと思う。

さて、ここマンチェスタービジネススクールはどうかというと、僕はここも女性が元気だなあと感じている。実は、僕がこの学校に好感を持ち、選んだ理由の一つとして、アドミッションに女性が多くいることが挙げられる。最初のone-to-oneの説明会で話してくれたのも女性、電話の面接官も女性、その後の入学までのメールのやり取りも女性で、スクールの説明書に載っていたディレクターも女性。過去の経験から、きっとよい組織なんじゃないかなと思ってた。そして、入学後、僕のこの考え方は、より強化されている。

先週、夏のインターンシップに無事にパスした。ここも女性が働きやすい職場として、いくつかの機関から表彰されている。中に入って働けることが大変楽しみです。

レポート② 企業側のモチベーションとスピード感

まず、ボストンキャリアフォーラムの印象として、企業側のモチベーションとスピード感が、通常のジョブイベントと違うということ。

インターンシップもフルタイムも、どちらのポジションについても、この3日間で内定がでる、ということも珍しくない。これは状況を考えれば当たり前かもしれないが、通常、留学中の学生は、容易に日本に帰国することができないわけで、可能ならば企業側はこの時点で、ほぼ終わらせたいとなる。

そうなるとどういうことが起こるかというと、企業は社長を含めた執行役員クラスの経営幹部が出席する、というケースも少なくない。たとえば、楽天は三木谷社長が来て、説明会を実施していた。

そして、内定の次は懇親会。初日終了ころになると、にわかに聞こえてくるのが、どこの懇親会、ディナー、会食に呼ばれたか、という話。内定がでないまでも、企業側は魅力的な学生がいれば、夜の会食に誘い、その企業を深く知ってもらう機会を提供する。以前は、内定者を旅行に誘って、囲っちゃおう、という新卒採用戦略があったみたいだけど、ソフト囲い込みって感じですかね。インターンでも一緒で、多くの企業で、夜の会食が用意されていて、誘われた学生はそれに参加する。

さて、僕も学部のときに、いわゆる就活を経験したけど、その印象と比較すると、通常、説明会から書類審査、数回の面接から内定、そして、懇親会まで3ヶ月くらいかかるプロセスが、ここボストンキャリアフォーラムでは(書類審査と一次面接は事前に行われるケースがあるけど)2日、3日で終わる。

だから、一日8本面接やりました、というケースも少なくなく、僕は、一日3本だったけど、時差ぼけもあり、初日、二日目とぐったり & 帰宅後、ぐっすり。準備を含めて、大変は大変だけど、こんなスピード感で選考が進むのは心地がよかった。

忙しい中での準備だったけど、それ以上に実りのあるイベントでした。

レポート① ボストンキャリアフォーラムのあれこれ

2011年ボストンキャリアフォーラムに参加してきました。

これは僕が想像していた以上に有意義なものになったので、何回かに分けて、シリーズで記録していきます。

まずは、概要から。ボストンキャリアフォーラム。略称 ぼすきゃり。おもに北米、ヨーロッパに留学している学生向けに日系企業、外資系企業が説明会や選考の面談の機会をつくる大規模な就活イベントです。期間は3日間あり、金曜日から日曜日まで。関係者から聞いた話では、企業数も昨年より50社ほど増えて、180社ほどの参加があったようです(ちゃんと調べてないけど)。

学生と一口に言っても、色々なレベルがあり、置かれている状況で、目標・目的は変わってきます。学部の4年生、MBAを含め大学院の2年制の2年生、1年制の1年生は、フルタイムのポジションを求めて、学部の3年生、MBAや大学院の1年目は、夏のインターンシップのポジションを求めて、参加することになります。そのために、基本的に事前にウェブ上で登録し、書類選考やスカイプや電話を使った事前面接を経て、当日に面接を行う、というステップになります。ただし、ウォークインというノーアポでブースに来てもいいよ、という企業も少なくなく、履歴書を提出しておいて、その後、電話で連絡が入って面談というのもあるようです。

参加者については、僕の直感を頼りにした統計では、その多くの割合を学部生が占めており、80%くらいは学部生なんじゃないかと。そして、驚くことに、僕の直感によると、20%は、中国、韓国人を中心とした日本人以外の学生(なんじゃないかと)。一見分からないのですが、休憩所の8人がけくらいのテーブルで休んでいると、あっちやこっちで、中国語、韓国語が聞こえてきます。そうと思えば、今度は、十分にコミュニケーションで使えるような日本語で友人に電話をする。

そういえば、トロントにいるとき、カフェで日本語を一生懸命音読している学生がいたことを思い出した。もしかしたら、アジア系、特に中国の学生にとって、海外の学部で勉強して、その間に日本語を勉強して、日本で就職する、というのは魅力的な選択肢なのかもしれない。一方で、日本の採用担当としても、ビジネスの現場で不可欠になっている英語を話せて、経済的に成長している国の言語を話せて、日本語でコミュニケーションが取れれば、「おっ!」と思われる可能性はありそう。

ということで、今、中国人留学生が急増しているという事実を考えると、日本に残っている学生は、海外留学生とも戦いながら、中国人留学生とも競い合う、ということになるわけで、景気の後退で採用を絞る企業が多い中で、相当、熾烈な競争になっているに違いない。

MBAのインターンシップ争いも熾烈です。なぜなら、金融やコンサル、製薬系やネット関連企業のごく一部の企業しか、夏のインターンシップの機会を提供していないからです。そこに、アメリカ、ヨーロッパMBAの学生が応募するので、自然と倍率もあがるわけです。僕は、3社、6インタビューを行いましたが、そのうち、2社は事前にスカイプと電話で面談を行っています。ただし、インターンシップはボストンキャリアフォーラムだけで応募されるわけでなく、公開、非公開を含めて、コンサル業界を中心に個別に募集をかけている例も少なくありません。


プロフィール

Football_M

Author:Football_M
日本ではマーケティングリサーチ会社に7年勤め、現在、UKのManchester Business SchoolにてMBA留学中。

最新トラックバック
 
検索フォーム
 
 
 
 
 
 
QRコード
QR